
仲間と共にボールを、伝統を「繋ぐ」
2019年ワールドカップで史上初の8強入りを果たした日本ラグビー。日本中に熱狂をもたらしました。そんなラグビーに打ち込む九大生がいます。長きにわたってボールと歴史を繋ぎ、2025年に創設100周年の節目を迎える九州大学ラグビー部の活動に迫ります。
— ラグビー部に入部したきっかけは?
高校でラグビーを始めて、高校生活でラグビーをやり尽くしたという思いから、大学ではラグビーをやることは考えていませんでした。しかし、大学生活の中で「何かやりたいな」。「縦の繋がりを感じたいな」と思い、試しにラグビー部の練習にちょっと参加してみたんです。やってみたら、部の雰囲気や隔たりのない上下関係が自分にあって、とても楽しくて、ラグビーを楽しめる間は続けようと入部し現在に至っています。
— ラグビー部の主な活動を教えてください。
基本的に1日2時間の練習を週4日、火・水・金・土曜日、練習後にミーティングなどをすることもあります。今年からの試みで、部員を戦術班・広報班・企画班・データ班の4つに分けて試合戦術の考案や高校生に向けた広報活動、部内でのイベント、試合や練習の記録・分析などを、各班とキャプテンの自分やリーダーで行っています。
— 年間行事について教えてください。
年に大きな試合が3つ、7月の東京大学との定期戦、9月から11月にかけての九州学生ラグビーリーグ、12月の京都大学との定期戦があります。あとは、海でのバーベキューや春の花見などイベントですね。大学の部活で、モチベーションも人それぞれなんで、親睦を深めることが重要かなと思っています。

— 九州大学ラグビー部の強みを教えてください。
自分たちの強みは学生主体で運営していることだと思います。外部コーチもいらっしゃって、指導やアドバイスをしてくださいますが、基本的には自分たちでスケジュール管理や練習メニューの考案、試合の分析など全てを行っています。学生の意識や実践が直に結果に出てしまうという意味では難しさもありますが、意見を出しやすいし、それが反映されるとモチベーションも上がりますから。他のチームにはない自分たちの強みかなと思います。

— ラグビーにハードルを感じる方もいらっしゃると思いますが…
確かに、自分自身もかなり勇気が必要でしたので、大学から始めるのは勇気がいると思いますが、大学からラグビーを始めた部員もいますし、1年もあれば身体を作ることができ、2・3年間、練習すれば試合で活躍できるようになりますよ。日本代表に選出されるような選手にも大学からラグビーを始めた方がいるくらいなので。ラグビーはコンタクトスポーツ、特性として体を当てるスポーツなので、仲間との繋がりが強くなっていくんです。そこがラグビーの良さだと思います。何より楽しいのでぜひ一度体験しに来てください。新入部員はプレイヤーもマネージャーも1年中いつからでも大歓迎です!
— 今年度の目標をお願いします。
東京大学ラグビー部との定期戦で勝つこと、九州学生ラグビーリーグの順位決定戦で上位に入賞して1部リーグのリーグAに昇格すること、そして京都大学ラグビー部との定期戦に勝つことです。

— 高校生に向けてメッセージをお願いします。
大学に入学して、さまざまな選択肢があると思いますが、自分が楽しいと思う部活やサークル活動に積極的にチャレンジしてほしいです。チャレンジする勇気が大事だと思います。ラグビー部の練習にも立ち寄ってもらって、ラグビーの楽しさに触れてみてください。

取材協力
◎部員:プレイヤー23名、マネージャー7名(2023年7月現在)
◎メンバーの学年:学部4年:プレイヤー7名 マネージャー1名、3年:プレイヤー8名 マネージャー2名、2年:プレイヤー8名 マネージャー4名
◎活動場所:九州大学総合グラウンド
◎活動日:1週間に4日(火、水、金、土)1日あたり2時間~3時間