
ユーザーの 真意まで 考えるのが デザイナーの仕事
元々は高専でコンピュータサイエンスを専攻していた城代さん。デジタル化が進んだエストニアへの留学経験も影響し、「行政サービスのデジタル化」に強い興味を持たれたそうです。そのためには優れた技術だけでなく、エンドユーザーにとって利便性の高いものでないと意味がないと考え、芸工に3年次編入。インターフェースとしての手の触覚のメカニズムの研究を開始し、卒業後の現在もUI/UXデザイナーとしての本業の傍ら、テクニカルスタッフとして研究に没頭されています。 モノづくりという点では高専と親和性が高いですが、対象となる「ユーザー=生きた人間」を根底に考える点が、あまり高専にはない芸工の特徴だと教えてくれました。
現在、アプリのUI/UX開発も手掛けている城代さん。「“サービスデザイン”とは決して思い付きによるものではなく、使ってくださるユーザーを中心に据えて、実直に考え抜いた結果出来上がる堅実なもの」だと強く説かれます。将来はデジタル庁に関わる仕事をしたいということで、私たちが城代さんのデザインした行政サービスを使う日が、すぐそこまで来ているのかもしれません。
