近年、国際化が進み、日本国外から日本に移住される方が増えてきています。それに伴い対応を迫られているのが子どもたちの学習環境の整備です。現状学校だけで対応するのは難しく、多くの民間団体等によってサポートが始まっています。今回はそんな、日本国外にルーツを持つ小中学生の学習支援に取り組む九大生を取材してきました。
今回取材させていただいたのは「いとしま日本語子どもひろば」さんです。市民団体の「ともなう会」と「いとしま多文化共生ネットワーク」が主催するイベントで、糸島に住む、日本国外にルーツを持つ小中学生を対象に、交流や学習支援を目的として2025年1月から、毎月第3金曜日に開催されています。
ここでボランティアをされている3名の大学院生を取材しました。

「自分は心理学を専攻していて、大学の中でも子どもたちと関わることが多く、また自分自身も日本国外にルーツを持っているので自分の経験を活かして出来ることがあればいいなと思い参加しています。」
そう話してくださったのは陳旻(ちぇん みん)さん。自分の経験を活かしたいという思いから参加を決めたそうです。

また、ボランティアにあたっての難しさや工夫について、大塚舞さんは次のように話してくれました。「ここに来る小中学生がみんな英語を母語としているわけではなくて、自身の英語力の不足を感じることもありますし、お互い英語があまり得意でない、みたいな状況でどうやってコミュニケーションを取っていくのか、というところに難しさを感じます。」

また権藤ひかりさんによると「例えば割り算を教えるときに、そのまま私たちが習ってきたやり方を教えようとしたら子どもたちは全く違う筆算の方法でやっていたりして、そういう解き方があるんだとこちらが驚くのと同時に、それであれば日本の授業で何をやっているのか分からなくなるのも無理はないなと気づきました。もちろん間違っているわけではないので、そういったことを否定せずに受け入れつつ、日本での授業についていけるように教えるようにしています」といった、私たちには想像もつかなかった難しさについて教えてくれました。

今回の活動を主催している「ともなう会」代表の南明日香さんは「私自身、糸島市の学校活動支援員として、通訳をしていましたが、その通訳や、子どもたちに日本語を教える先生も足りていないという現状がありました。また子どもたちが放課後遊んだりするのも言語等の問題で入りづらく、学校外での居場所があった方がいいよね、ということで「いとしま多文化共生ネットワーク」の松永典子先生をはじめ多くの方々と協力して開催しています。」と話してくれました。
九州大学名誉教授の松永典子先生は「糸島市市議の佐藤倫子さんの声掛けにより、九大の学生や糸島市の教員、保護者などで連携して立ち上げた「いとしま多文化共生ネットワーク」でこのような活動をしています。今後より多くの方、特に大学生に取り組みを知っていただき、糸島市の多文化共生の取り組みを支援していただける方を増やしていければと考えています。」と語ります。
今回取材をさせていただいた「いとしま日本語子どもひろば」は次回4月18日(金)17:00~19:00に前原コミュニティセンターで開催されるとのことです。また大学生のボランティアを募集されているとのことです。活動に興味がある方は、ぜひ見学や参加をご検討ください。以下のフォームからお問い合わせいただけます。