九大生が九大病院行ってみた

九州大学にはいくつキャンパスがあるかご存じですか?
メインキャンパスの伊都キャンパス以外にも特色豊かなキャンパスがあるのです。

今回は、医歯薬学部が設置されている病院キャンパスと隣接する九州大学病院をご紹介します!

病院キャンパスは福岡市東区馬出にあります。馬出で「まいだし」と読みます。難しいですよね。

私は普段伊都キャンパスに通っているので、馬出まで赴くことはほぼありません。ところが先日、急にチャンスが訪れました。
それは、「親知らずの抜歯」です!手術のため九大病院に行くことになったのです。

せっかくの伊都脱出ですから、広報課学生スタッフたるもの病院キャンパスを楽しみつくしてやろうと思って臨みました。

 

Day1:初診

2025年12月某日。かかりつけの歯医者でもらった紹介状を片手に、九大病院へ向かいました。

地下鉄に乗って馬出九大病院前駅で下車。7番出口を出ると…

敷地まで徒歩0分の神立地!!!

守衛所の横に地下鉄出口があります!

同じ「九大」の名を冠した駅名でも、どこぞの九大学研都市駅とは大違いですね。羨ましい。。。

東門を入って直進すると左手に立派な九大病院が見えてきます。

時刻は10時44分。入館して、入口正面の総合案内で紹介状を渡しました。

歯科の初診は当日到着順で受付時間は平日の8:30-11:00です。

割とギリギリでしたが、無事に手続きを済ませ診察券を発行し、口腔外科の5階へ向かいます。エレベーターもありますが、エスカレーターで。エスカレーターの速度が遅いのが印象的でした。

5階に着いて接続する北棟へ行くと、右側の壁にかわいい模様がありました。小児科です。

「写真撮りたいな」と思ったのですが…館内は全面撮影禁止です。

向かい側の北棟5階東受付でさらに受付をします。

診療科は非常に細かく分かれていて、私が行った口腔外科系でも顎口腔外科とか歯科麻酔科とか、あまり普段見慣れないような文言が並びます。「デンタルマキシロフェイシャルセンター」、よくわからないけどなんかかっこいい。

九大病院では受付をするとき、診察するとき、施術するとき等々、幾多の場面で氏名と生年月日を尋ねられます。確実に本人確認を行うためには大切です。

ご協力お願いの貼り紙でも「九大太郎です 平成2年1月1日です」と言っていました。九大太郎さん、もし女性だったら2026年は本厄ですね。

そんなことを考えていたら診察が始まりました。今回は初診な上に、かかりつけ医からレントゲン写真も送付されていたので、手術の説明と同意書の記入がメインでした。

大学病院ということで、「臨床実習へのご協力のお願い」というのもありました。十分説明されたうえで、協力する場合は署名をする流れです。

手術日の予約を確保し、5階受付で会計票をもらい、1階で精算したところでこの日は終了しました。

時刻は12時13分。結構待ち時間ありましたね。大きい病院ですし仕方ないです。

初診の後に行こうと思っていたところがありました。医学歴史館です。誰でも入れる施設ですが、開館が原則平日のみなので、この機会に行きたかったのです。

行ってみると入口に立て看が。

なんと昼休み中。。。

近くでごはん食べて13時過ぎに出直してきました。

▲昔の解剖学講堂を復元した外観

 

医学歴史館では九大の医歯薬系の歴史が展示されています。

実は九州大学の歴史を辿ると、古くは1867年(慶応3年)に開設された黒田藩の医学校「賛生館」にまでさかのぼり、これが後の九大病院とされているんです。

そんな九大のルーツや歴史を知ることができる貴重な施設です。

写真の掲載はできませんが、館内は撮影も可能です。

私が行った時には優雅にクラシック音楽が流れていて、検索したところモーツァルトのピアノ協奏曲第21番でした。

皆さんもぜひ訪れてみてください。

 

建物の外は芝生の広がる庭園になっていて、医学部創立75周年で整備された地のようです。

敷地内にはスウェーデンの彫刻家カール・ミレスによる作品「神の手」の展示もあります。

▲パーフェクトブルーにこんなシーンありましたね

 

庭園を後にして、医学部構内に遺されている唯一の木造建築物である正門門衛所を横目に、この日は帰宅しました。

▲正門門衛所。竣工年は不明だが1903年以前からあるそう

 

次に来るのはいよいよ親知らず抜歯のときです。

 

Day2:抜歯

年が明けて2026年1月某日。再び九大病院を訪れる日がやってきました。

今回は15時からの予約だったので、筥崎宮などを散歩してきました。

馬出に着いてからもまだ時間に余裕があったので少しキャンパス探訪をします。

今回見たかったのはこちら、利休釜掛の松です。

1587年(天正15年)、筥崎宮に滞陣した豊臣秀吉が千利休や博多の豪商神屋宗湛らと茶会を催した際、この地の松の木に小釜をかけて湯をわかしたそうです。

▲立派な松の木が植わっています

▲周囲には様々な碑が

 

そして続いて医学図書館に行きました。九大では他キャンパスにも図書館があり、九大の学生教職員なら所属に関わらず入館・利用できます。

私はこちらの入館ゲートの音が伊都の図書館より未来感あって好きです。

1階には展示スペースもあり、常設展や企画展も行われています。

 

こちらの医学図書館は数年前にリニューアルしたばかりで内装は非常に綺麗になっています。

図書館の向かいにはタリーズコーヒーもあり、ゆったり過ごせます。九大病院の利用者の方をはじめ、一般の方も利用できます。

 

時間が迫って来たので病院へ向かいました。

今回は正面出入口ではなく、図書館に近い北側の入口から入りました。こちら側には院内にロイヤルホストとローソンがあります。

ロイヤルホスト九州大学病院店は2020年にオープンした店舗で、病院内への出店は初めてだそうです。店舗限定メニューがあったり、テイクアウトや構内でのデリバリーも承っているようです。

15時だけどおなかすいてきたなーと思いながら再診受付をしました。

もはやお馴染みのゆっくりエスカレーターでまたまた5階へ向かいます。

 

ここからは病院内なので写真がありませんが

受付を済ませて、いよいよ手術です。

人生初の抜歯ですが不思議と高揚感がありました。

今回抜くのは右下の親知らずです。着席したときに確認されました。

口元だけ開いた布で覆われて施術が始まりました。

「痛かったら左手挙げてくださいね」

そう言って麻酔から始まりました。まだ痛くない。

気がついたら削る作業に入っていました。今回抜く親知らずは横向きに生えていて、そのままでは抜き取るのが困難なため上部を削り取ってから残りを抜くという算段です。

麻酔のおかげでそこまで痛くない。まだ痛くない。痛くないよな、、、、?

布で覆われてるので基本的に今どういう状況なのかはわかりません。口元の穴から僅かに見える視界で、吸引機の先端が赤く染まっているのを見て重大さを痛感しました。

手術そのものの痛みもさることながら、ずっと口を開けていたことによる顎の疲労も襲ってきました。

「なんかもうちょっとで終わりそう…!」

そう思ったタイミングが5回ありました。やっぱり難航していたようで、途中麻酔を足したりもしながら、最後は呆気なく抜かれました。

歯が抜けるのは幼少期の乳歯以来なので、とても懐かしい感触になりました。

痛み止めや後日の抜糸等々の説明を一通りされたあと、「あの、歯、持って帰りたいんですけど…」と言ったのは持っていかれるのと同時でした。運ばれそうになった私の歯を先生が慌てて引き止めてくれました。

初診のときに「抜いた歯ってどうなるんですか…?」と恐る恐る聞いてみたら「持ち帰ることもできますよ」と言っていただいたので、完全に持ち帰るつもりでいました。

 

Day3:抜糸

抜歯から8日後、また九大病院へ。今回は歯を抜いたあとに縫い合わせた糸を取る「抜糸」です。どちらも「バッシ」なのややこしいですよね。

「化学」を「ばけがく」と言うように「抜糸」は「ばついと」と言うそうです。患者への説明では「糸取り」と言ったりもするみたいです。私は「科学」を化学と区別して説明するときに「サイエンスのカガク」とか言ってしまうのですが、「抜歯」を「トゥースのバッシ」と言ったりはしないんですかね。

そんな与太話はさておき、九大病院に着くともう手慣れた様子で受付を済ませ待合室で待機します。3度も来れば慣れたもんです。

ですが今回は思いの外待ち時間が長くかかりました。そして訪れた最後の儀、抜糸です。

30秒くらいで終わりました。はやっ!!

待ち時間の方が圧倒的に長い!!!

これこそ本当に呆気なく終わりました。

腫れもそこそこ落ち着いてきて、久々に不自由なく食事ができるということで、行ってみたかったネパール料理のお店に行きました。

抜糸してもしばらくは違和感が残っていたのですが、時間経過とともにだんだん馴染んできました。

 

以上、人生初の親知らず抜歯と病院キャンパス探訪でした!