【フジイギャラリー】「弥生時代の人々」に行ってきました!

こんにちは、学生スタッフのイズミです!

今回は、2024年の10/3~1/10にフジイギャラリーで行われている展示「弥生時代の人々」についての記事です!(※人骨の写真がありますので、苦手な方はブラウザバックでお願いします…)

 

フジイギャラリーとは?

九州大学伊都キャンパスにあるギャラリーです。展示のジャンルも幅広く、定期的に入れ替えがあります。個人的な話ですが、建物の日の入り方が好きなので、天気のいい日にお邪魔したりもします。(サイトURL:https://fujiigallery.kyushu-u.ac.jp

 

弥生時代の人々の展示を見て

フジイギャラリーの展示は自分の専門とは全く違うものであることがほとんど…というか全てなので、毎度ワクワクしながら入館します(なんと無料です、ありがたい)。ご覧の通りポスターにどかんと人骨が載っているので、人骨の展示なんだろうな難しそうだな…とぼんやり思いながら展示室に入ると、想像以上の人骨であふれていました。右見て頭、左見て頭、頭、頭、時々手足の骨…。思いがけず人生で一番人骨を見た日になりました。今回は展示の中でも個人的に面白かったところを紹介できればと思います。

 

この展示では主に弥生時代の頭蓋骨を扱っていました。北部九州は弥生時代の人骨が多く発掘されており、なんとお隣の市の糸島でも発掘されていたそうです。展示室には弥生時代の人骨の研究の変遷が時間に沿って掲示されていたので、展示されている頭蓋骨と一緒に歴史を感じることができました。日本列島の過去の人々の頭蓋骨の形質が変化しているのは生活環境の変化or渡来人との混血の結果なのかというふたつの説から説明が始まっているのですが、正直な話、形質の変化といったってそんな大きなものでなくてささいな変化でしょと思っていたんです。それが人骨を見ていると、縄文と弥生の人骨でも結構差がある。あと思っていたより歯がきれい。当たり前のことを言うんですが、心の中で「歯だ!!!」と叫びました。古いものなので角とか取れて劣化したもののイメージがあったのですが、ちゃんと歯なんです、意味が分からんという方は展示期間に間に合えば行ってみてください、歯なんです。展示のラベルを見ていると年齢的にざっくりどれくらいかというのも(熟年男性とか)書いてあるので、そんなのもわかるんだ…と衝撃を受けながら回っていました。

 

思っていたよりもテンションが上がった中で更に面白かったのが、これです、3Dレプリカ。それも人骨の。まず、触れる体験ができる展示だと思っていなかったので思考が止まります、いいんですか触っても。そしてファーストタッチをどう持てばよいのかで数秒悩みます、片手でボウリングの球みたいに掴むわけにもいかないし。いざ持ってみると、顎と頭部が別パーツなので頭部の上側だけを持つ形になり、パーツがガコッと外れる感覚に思わずヒイ、と声が出ました。ちょっと怖かったのはここだけの話です。触り続けると意外と慣れてくるもので、360度ぐるぐる回しながら見たり別のレプリカと比較したりしてあの説明のここのパーツね…確かにこの辺違うな…という、説明を読む+体験もできるという、中々良い思い出になりました。

 

さいごに

他にもこんな風に説が展開していったとか、九州内でも発掘された骨の形に差があるんだとか色々面白いお話があったのですが、この記事ではここまで。映像があったり分かりやすい説明だったり、多めの展示物だったり、体験もできたり…と知識ゼロで行っても面白い展示でした。感想も人それぞれだと思うので、ご都合合えば(1/10までです)是非行ってみてください!それではまた次の記事でお会いしましょう。